7月22日、東京では夕方に「スコール」のような急激な激しい雨が降ったと東京の友人が皆、口にしていました。それで、傘を持たずに外を歩いていた人が、
「びしょ濡れ」
になったのか?それとも、
「ずぶ濡れ」
になったのか?どちらのほうが「濡れた程度」が激しいのでしょうか?とフェイスブックに書いていました。
その前に「濡」という漢字は常用漢字ではありませんが、きっとみんな読めると思うので、そのまま使います。
そして、
「びしょびしょになった」
とは言いますが(重ねる擬態語)、
「ずぶすぶになった」
とは言いませんね。「ずぶずぶ」は、
「ずぶずぶな関係」
のように使います。「びしょびしょ」も「ずぶずぶ」も、「カタカナ」で、
「ビショビショ」「ズブズブ」
とも書きますね。
この問題、すでに過去に書いていたかなあ?と検索してみたら、似たようなことについては書いていました。
平成ことば事情2788「ズブズブの関係」
これなんかも読んでみると「ずぶ」の方が深い感じがしますね。つまり「濡れ方」も、
「ずぶ濡れ」>「びしょ濡れ」
「ずぶ」を使った、
「ずぶの素人」
なんて言葉もありますが、
「ずぶ濡れ」=「内面まで深く浸透して濡れること」
「びしょ濡れ」=「表面がおおかた濡れてしまうこと」
というような違いを感じましたが、いかがでしょうか。
雨に濡れた時は、「びしょ濡れ」「びしょびしょ」のほうが多いかもしれませんね。だからこそ、それを超えるような濡れ方の場合には、
「ずぶ濡れ」
を使うのではないでしょうか?
(2024、7、29)


