9468「シロエビか?シラエビか?白魚の読み方」

2024 . 7 . 4

9468

 

 

「白エビ」

これをどう読むか?具体的には、

「シロエビ」か?「シラエビ」か?

という問題です。

「横浜丸魚株式会社」という会社のサイトを見ると、

https://www.yokohama-maruuo.co.jp/food/%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AF%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%93%E3%81%AA%E3%81%AE%EF%BC%9F%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%A8%E3%82%82%E3%82%B7%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%93%E3%81%AA%E3%81%AE%EF%BC%9F/20160907.html

富山県の産地(?)では、

「シロエビ」

と呼んでいるが、それは「標準和名」では、

「シラエビ」

なのだそうです。標準和名の「シロエビ」とは全く別の種類だと言います。

さらに地域によっては、

「別の小型のエビを『シラエビ』または『シロエビ』と呼ぶこともあって混同しやすいので、注意が必要」

なのだそうです・・・。うーん、これじゃよく分からんじゃない!

一つ分かったのは、

「ややこしい」

ということでした。そこで、「富山湾の白エビ」で検索して出て来た「越中とやま食の王国」というサイトを見たら、

「シロエビ」

と書かれていました。

そして、富山県漁業協同組合連合会」「新湊漁業協同組合」「とやま市漁業協同組合」が、

「富山湾のシロエビ」

としてブランド化に取り組んでいるそうです。ということで、「富山」のものに関しては、

「シロエビ」

と呼ぶのが正しいようですね、「標準和名」は別にして。

「白」を「シロ」と読むか「シラ」と読むかに関して似たようなものでは、

「白魚」

がありますね。つまり、

「シラウオ」か?「シロウオ」か?

これは割とはっきりしていて、「三省堂国語辞典・第八版」によると、

*「しらうお(白魚)」=春先に河口でとれる小形のほっそりとしたさかなの名。身はなかばすきとおり、味はあっさりしている。(例)しらうおのような指

*「しろうお(素魚・白魚)」=ハゼの一種。春先にとれる。シラウオに似てそれより小さい。「おどり食い」で知られる。

 

なるほど!「指」は「シラウオ」のようで、「おどり食い」は「シロウオ」。「シロウオ」は「素人」の「素」を使って「素魚」と書くと。これだと発音も間違いにくいですね!

 

(2024、7、4)