気象関係のニュースで時々出てくる、関東のアメダスの観測ポイントがあります。
「千葉県市原市の牛久」
です。これを、
「千葉・牛久」
とテロップを出すと必ず視聴者の方から、
「牛久は茨城県だろうが!」
とご指摘があります。たしかに、
「牛久沼」「牛久大仏」
で有名な、「牛久市」は、
「茨城県」
です。でも、「千葉県」の「市原市」にも「牛久」という地名はあるのです。ややこしいですね。「茨城県」のJR常磐線の「牛久駅」と区別するために、「千葉県」の小湊鐡道の駅は「上総牛久駅」
という名前なんだそうです。
また「茨城県」の「牛久」の名前の由来はいくつかの説があるけれども、沼に牛が食われてしまったことから「牛食う」→「牛久」という説が有力。それに対して「千葉県」の「牛久」は、豪雨時に川が氾濫する「憂処(うしく)」→「牛久」なのだそうです。
昔から「牛久沼」の辺りはみんな、「牛久」と呼ばれる地名であったけれども、「廃藩置県」後の「県境の線引き」で「茨城県」と「千葉県」に分かれてしまったのではないか?と思っていたけれど違うようですね。
「境目」にあるもので紛らわしいのは、
「JR品川駅」は「港区」
にあり、
「JR目黒駅」は「品川区」
にある、というのも有名です。
これは恐らく、そもそも「区境」に建っていた駅舎が「後から移動した」のではないかと思われますが。
なお「牛久沼」は、「牛久市」の「西側」にあって、「沼」本体は「牛久市」にはなく、全て、
「龍ケ崎市」
なのだそうです。地名って難しいですね。
(2024、6、26)


