9406「焼かれた遺体は『焼死体』か?」

2024 . 5 . 17

9406

 

 

栃木県・那須町で、東京・上野の飲食店経営者夫婦の、

「焼かれた遺体」

が見つかった事件ですが、死因は、

「頸部圧迫の『窒息死』」

だったそうです。この事件の報道で当初、

「焼死体」

という言葉が見受けられましたが、それには違和感が。というのは「焼死体」というのは、

「死因が『焼死』の遺体」

のことです。この場合、死因は「窒息死」ということですからその理屈から言うと「焼死体」はおかしいわけです。その後「焼死体」という表記は見られなくなり、

「焼かれた遺体」

と少し長いですが、正確な表現になりました。

 

亡くなった後に焼かれたのが「焼死体」なら、

「火葬された遺体は、全て『焼死体』になってしまう」

のではないでしょうか。

そして「殺された遺体の場合」は「死因」に「殺」という字がついて、

「撲殺体、絞殺体、射殺体」

のようになりますね。全部「3文字」で「○死体」「○殺体」だな(「○」部分が「死因」を示しているのか)。だから「窒息死体」「窒息殺体」という「4文字」のものはないのかな?

「焼死体、溺死体、礫死体」

というのは、

「『殺人』とは限らない」

です、「事故」とかもあるし。また、

「溺死させられた」

ことによる「溺死体」は、「死因」は「溺死」でも、「行為」は「殺人」になりますね。

「絞殺体」と「撲殺体」は文字通り「殺人」によるものですね。

なんだか物騒な話になってしまいました・・・。

 

(2024、5、16)