昨年末、金水敏先生の忘年会でご一緒させてもらった、仲野徹先生。金水先生も仲野先生もとても偉い先生なのに、非常に気さくでお話もしてくれて、その後「フェイスブック友達」にもなっている。この本が出たらすぐ買って読まなきゃ!と思っていたが、近所の本屋さんで見つからなかった。
ところが!
その近所の本屋さんで「仲野徹先生の新著はありますか?」と聞いたら、すぐに捜して持って来てくれたではないですか!「単行本」だと思っていたら「文庫本」ぐらいの、思っていたより「小ぶり」な本でした。こんなに派手な色の表紙なのに、気付かんかったかあ。しかも後で見たら、「本屋大賞」の『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈)の「横」に、ポップと共に「山積み」になっていたではありませんか!“あまりにも目立つ場所”にあったので、かえって気付きませんでした・・・「人生」ってそんなものかなあ。
この本は、まるで「語り下ろし」のような「話し言葉の文体」で書かれている。こんなに平易に書くのは、ものすごく難しいと思う。「井上ひさし」が言っていたじゃないですか、
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」
って。まさにそれを地で行くような面白い本でした!
ちょうど読み終わる前日に、仲野先生と金水先生と放送作家の東野さんとMBSアナウンサーの西君のトークセッション(駄談会)に行って、この本に仲野先生にサインしてもらいました!仲野先生はあんなに大きな体なのに、字はまるで「女子高生」のように丸っこくて、かわいらしい!しかも一字ずつ丁寧に、僕の名前もフルネームで書いてくださいました。ありがとうございました!


