栃木県那須町で焼かれた遺体で見つかった、東京・上野の飲食店経営者・宝島龍太郎さんと幸子さんを巡る事件。ここ3週間、その謎が少しずつベールを脱ぎつつあります。
さて、その宝島さん夫婦を指して「夫婦」とするのか「夫妻」とするのか。
「ミヤネ屋」では当初、混在していましたが、
「夫婦」
でいくことになりました。各社の表記を調べてみたところ「5月7日」の夕刊各紙は、
(見出し) (本文)
<読売>**** 宝島龍太郎さん(55)夫婦
<朝日>夫妻娘の内縁の夫 会社役員夫妻
<毎日>**** 夫婦の遺体
<産経>夫婦遺体 宝島龍太郎さん(55)夫妻
<日経>栃木夫婦遺体 夫婦の遺体
で、「朝日」の見出し・本文と「産経」の本文のみ「夫妻」でした。まとめると、
*「夫婦」=読売、毎日、日経
*「夫妻」=朝日
*<混在>=産経
でした。放送後にスタッフから、
「被害者なので“夫妻”ほうがいいのではないか?」
という意見が出ました。しかし「夫妻」は、
「秋篠宮ご夫妻」「ヘンリー王子夫妻」
のようなクラスに使うような気もします。たしかに、
「『加害者』も『夫婦』」
と言う(例:和歌山毒カレー事件の「林真須美夫婦」のような場合)ので、
「被害者と加害者が同じ“夫婦”を使うのか?」
ということは気になりますが、そこは、被害者は、
「宝島龍太郎さん夫婦」
と「さん」が入っているので、それが「敬称」かなと思います。
7年前、森友学園の「籠池泰典容疑者(前・理事長)」と妻の「諄子容疑者」を2人をまとめて表す場合に、在阪各社は「籠池夫妻」と、「容疑者」に「夫妻」を使っていたこともありました。そして、テレビ各局は「5月8日」のお昼のニュースでは「宝島○○」は、
*「夫婦」=日テレ、NHK、TBS、テレ朝
*「夫妻」=フジテレビ
でした。


