9394「技術畑はバタケか?バタか?」

2024 . 5 . 9

9394

 

 

「技術畑」

と書いた場合の、「畑」の読み方は、「バタケ」か?「バタ」か?という質問を受けました。私は、

「正式にはやはり『バタケ』だが、略して『バタ』と言う人もいる」

と答えました。

それで合っていると思いますが、「バタ」と言う人の心理の中には、

「端(バタ)」

をイメージしていることもあるのではないかと、後で思いました。

「囲炉裏端」「炉端」

という場合の「端(バタ)」です。つまり、

「その分野の中心や『端(そば)』にいるイメージ」

「畑」を「バタ」と言う人の心の中にあるのではないでしょうか?もちろん、

「『畑(バタケ)』を1文字省略した」

という考えが「一番の原因」なんでしょうけれども。

ふと、そう思ったのでした。

ところで、

「○○畑」

って言葉、他にどんなのがあるかな?会社関係だと

「人事畑」「経理畑」「営業畑」「総務畑」

テレビ局だと、

「制作畑」「報道畑」「ドキュメンタリー畑」「スポーツ畑」「イベント畑」

など。他には、

「法律畑」「行政畑」「金融畑」「外交畑」「音楽畑」「演劇畑」

などを思い付きました。

「新明解国語辞典・第八版」には、こんなことが記されていました。

*「(二)専門とする領域。(例)金融畑(バタケ)の人【表記】「畑」は、古くは「はた」。

そうか、古くは「はた」だから、

「○○バタ」

と言っていたのが、いつのまにか、

「○○バタケ」

と言うようになったのかもしれませんね。

 

(2024、5、8)