「技術畑」
と書いた場合の、「畑」の読み方は、「バタケ」か?「バタ」か?という質問を受けました。私は、
「正式にはやはり『バタケ』だが、略して『バタ』と言う人もいる」
と答えました。
それで合っていると思いますが、「バタ」と言う人の心理の中には、
「端(バタ)」
をイメージしていることもあるのではないかと、後で思いました。
「囲炉裏端」「炉端」
という場合の「端(バタ)」です。つまり、
「その分野の中心や『端(そば)』にいるイメージ」
が「畑」を「バタ」と言う人の心の中にあるのではないでしょうか?もちろん、
「『畑(バタケ)』を1文字省略した」
という考えが「一番の原因」なんでしょうけれども。
ふと、そう思ったのでした。
ところで、
「○○畑」
って言葉、他にどんなのがあるかな?会社関係だと
「人事畑」「経理畑」「営業畑」「総務畑」
テレビ局だと、
「制作畑」「報道畑」「ドキュメンタリー畑」「スポーツ畑」「イベント畑」
など。他には、
「法律畑」「行政畑」「金融畑」「外交畑」「音楽畑」「演劇畑」
などを思い付きました。
「新明解国語辞典・第八版」には、こんなことが記されていました。
*「(二)専門とする領域。(例)金融畑(バタケ)の人【表記】「畑」は、古くは「はた」。
そうか、古くは「はた」だから、
「○○バタ」
と言っていたのが、いつのまにか、
「○○バタケ」
と言うようになったのかもしれませんね。
(2024、5、8)


