先日の「ミヤネ屋」で、澤口アナが、「『衆参両院』の『両院』」を、
「リョ\ーイン」
と「頭高アクセント」で読んでいたので、
「『リョ/ーイン』と『平板』だよ」
と言ったところ、
「NHKアクセント新辞典には、両方載っています」
と言われました。見てみると、確かに「両方」載っていました。
しかし私は、政治家が「衆参両院」の「両院」を「強調する場合」には
「リョ\ーイン」
と「頭高アクセント」で言うことはあっても、原則は「平板アクセント」だと感じています。
そこで「両○○」の言葉のアクセントを、アクセント辞典から抜き出してみたところ、以下のようになりました。
*<頭高のみ>「リョ\ー○○」=8語
両君、両家、両虎、両校、両国(2つの国)、両親、両人、両名
*<平板のみ>「リョ/ー○○」=24語
両足、両腕、両側、両脚(キャク)、両岸(ガン)、両眼、両極、両軍、両端(タン)、両手、両刀、両刃、両端(ハシ・ハジ)、両肘、両耳、両目、両雄、両用、両様、両翼、両立、両々、両輪、両脇
*<中高のみ>「リョ/ー○○\○」=3語
両チーム、両陛下、両方向
*<平板・頭高 どちらも認めている>=2語
両院、両日
*<平板・中高 どちらも認めている>=4語
両端(タン)、両隣、両開き、両面
ばらつきはあるものの、やはり「平板アクセント」が圧倒的に多いですね。
次が「頭高アクセント」。何か規則はあるのかなあ?
とこれを眺めていて、ハタと思い付きました。
「『平板アクセント』の両○○は『2つセット(・ペア)』が当たり前のものばかり。それに対して『頭高アクセント』のほうは『両親』を除いては、必ずしも『2つセット』とは限らない」
ということです。つまり、「頭高」のほうは、
「たくさんある中から選ばれた2つ」
という意味合いがあるから「強調」するために「頭高アクセント」にしているのではないか?
これは、かなり説得力がありませんかね?


