9407「いい加減と良い加減」

2024 . 5 . 17

9407

 

 

「ほぼ同じ言葉」でも「意味が全然違う言葉」について考えてみます。

 

「いい加減」と「良い加減」

 

です。「いい加減なやつ」の「いい加減」は、

「自分にとってだけ『良い加減』で、周りに迷惑をかける。」

「いい気なもんだ」と同じで、世の中にとっては、全然「良くない」。

「妥当ではない」意味での「適当」。つまり、

「適当に仕事をやる」=「いい加減(bad)な仕事」。

アクセントは「平板アクセント」で、

「イ/イカゲン」

ですね。

一方、「good」な「良い加減」は、意味が全く「逆」。つまり、

「周りに対して、良い加減」

ですね。アクセントも「2語」で、

「イ\イ・カ/ゲン」

となりますね。

「お風呂、お湯加減はどう?」「うん、良い加減だよ」

という場合の「良い加減」です。

なぜ、意味が逆になるか?

それは、「良い・悪い」は、

「同じことについての両面・裏表」

を表していて、

「どちらから見るかで、意味が正反対になるから」

なのではないでしょうか?

 

(2024、5、17)