「ほぼ同じ言葉」でも「意味が全然違う言葉」について考えてみます。
「いい加減」と「良い加減」
です。「いい加減なやつ」の「いい加減」は、
「自分にとってだけ『良い加減』で、周りに迷惑をかける。」
「いい気なもんだ」と同じで、世の中にとっては、全然「良くない」。
「妥当ではない」意味での「適当」。つまり、
「適当に仕事をやる」=「いい加減(bad)な仕事」。
アクセントは「平板アクセント」で、
「イ/イカゲン」
ですね。
一方、「good」な「良い加減」は、意味が全く「逆」。つまり、
「周りに対して、良い加減」
ですね。アクセントも「2語」で、
「イ\イ・カ/ゲン」
となりますね。
「お風呂、お湯加減はどう?」「うん、良い加減だよ」
という場合の「良い加減」です。
なぜ、意味が逆になるか?
それは、「良い・悪い」は、
「同じことについての両面・裏表」
を表していて、
「どちらから見るかで、意味が正反対になるから」
なのではないでしょうか?
(2024、5、17)


