9380「東西南北と東南西北」

2024 . 4 . 23

9380

 

令和ことば事情9380「東西南北と東南西北」

 

「方角」

を言う際の「順番」は、一般的には、

「東西南北」

だと思います。これは「洋式(西洋式)」かな。

中国の(麻雀の)場合は、

「東南西北(トン・ナン・シャー・ペー)」

ですね。これは「東洋式」。そして、日本の場合は、

「お国自慢にし・ひがし」

のように、

「西東」(左→右=横)

があり、「南北」も、

「きた・みなみ」(上→下=縦)

という「並び順」のように思います。これは「和式」か。トイレみたいだな。

「東西南北」(西洋式)というのは

「南北」=(下→上=縦)

「東西」=(右→左=横)

が「十字架」のように「クロス(交差)」する感じで、

「対立軸」

を表していますね。

それに対して、中国の(麻雀の)「東南西北」(東洋式)は「アナログ時計」で言うと、

「3時→6時→9時→12時」

というように、

「時計回りでの『循環』」

を表しているように思います。「巡り来る季節」ですか。

どちらかと言うと、

「東西南北」(西洋式)=デジタル

「東南西北」(東洋式)=アナログ

のような感じがするなあ。しかし、

「『東』から始まって『北』で終わるのは同じ」

なので、その違いは真ん中の

「『西南』か?『南西』か?」

ですね。あれ?西郷隆盛の、

「西南の役」

は「東西南北」の「西洋式」のパターンだったのか?

あれ?「ASEAN(アセアン)」は「東南アジア諸国連合」で「東南」だから「東南西北」の「東洋式」かと思いきや、「東西南北」でも「東南」は「東南」だから、これは「西洋式」でいいのか。ややこしいなあ。

「日本」は「その中間」ですかね?

 

(2024、4、26)