令和ことば事情9380「東西南北と東南西北」
「方角」
を言う際の「順番」は、一般的には、
「東西南北」
だと思います。これは「洋式(西洋式)」かな。
中国の(麻雀の)場合は、
「東南西北(トン・ナン・シャー・ペー)」
ですね。これは「東洋式」。そして、日本の場合は、
「お国自慢にし・ひがし」
のように、
「西東」(左→右=横)
があり、「南北」も、
「きた・みなみ」(上→下=縦)
という「並び順」のように思います。これは「和式」か。トイレみたいだな。
「東西南北」(西洋式)というのは
「南北」=(下→上=縦)
「東西」=(右→左=横)
が「十字架」のように「クロス(交差)」する感じで、
「対立軸」
を表していますね。
それに対して、中国の(麻雀の)「東南西北」(東洋式)は「アナログ時計」で言うと、
「3時→6時→9時→12時」
というように、
「時計回りでの『循環』」
を表しているように思います。「巡り来る季節」ですか。
どちらかと言うと、
「東西南北」(西洋式)=デジタル
「東南西北」(東洋式)=アナログ
のような感じがするなあ。しかし、
「『東』から始まって『北』で終わるのは同じ」
なので、その違いは真ん中の
「『西南』か?『南西』か?」
ですね。あれ?西郷隆盛の、
「西南の役」
は「東西南北」の「西洋式」のパターンだったのか?
あれ?「ASEAN(アセアン)」は「東南アジア諸国連合」で「東南」だから「東南西北」の「東洋式」かと思いきや、「東西南北」でも「東南」は「東南」だから、これは「西洋式」でいいのか。ややこしいなあ。
「日本」は「その中間」ですかね?
(2024、4、26)


