「目に見えるように改善した」
というような場合の、
「目に見えるように」
のアクセントは、
「メ\ニ・ミ/エ\ルヨーニ」
だと思いますが、先日、
「メ/ニミエ\ルヨーニ」
とコンパウンドして話しているのを耳にしました。何だか、
「メニエール病」
みたいに聞こえました。
・・・あれ?これって、もしかしたら「目に見えるように」ではなく、
「目に見えて」
何じゃないのかな?それならアクセントは、
「メ/ニミ\エテ」
とコンパウンドしますよね。「メ\ニ・ミ\エテ」ではなく。どちらもあるのかな?
そうか、きっとこの「目に見えるように(メ/ニミエ\ルヨーニ)」は、
「『目に見えて』と『見違えるように』の『混交表現』」
で出て来たものではないでしょうか?だからアクセントも、そちら寄りになったのではないかな?
実際、この言葉は使われているのかな?グーグル検索では(4月3日)
「目に見えるように」= 119万件
「見違えるように」 = 743万件
「目に見えて」 =2960万件
でした。あ、そうか「目に見えるように」も「混交表現」以外に単独で、
「目に見えるように語ってくれた」
のように使うことはあるし、それだと正しい使い方ですね。必ずしも「目に見えるように」が「間違い」というわけではないですね。要は「使い方次第」だということですね。
「三省堂国語辞典・第八版」にも「目に見える」は載っていて、
「(1)見て、明らかにわかる。目立っている。(例)目に見える形で示す。目に見えて進歩する。(2)確実である。(例)失敗は目に見えている。(=わかっている)」とありました。
これだと「目に見えて」は「メ/ニミ\エテ」とコンパウンドしますね。
「目に見える」はコンパウンドしませんね。
(2024、4、3)


