ふと思いました。
中学校や高校が荒れていた1980年代、「ツッパリ」や「ヤンキー」の時代、いやその前の1970年代にもあった、
「先生(=教師)を軽蔑して貶める呼び名」
である、
「先公」
は、もう「死語」なのでしょうか?「不良少女」「スケバン」を指す、
「ズベ公」
というのもあったなあ。これは「スベタ」とも関係があるのかなあ?
22年前に書いた「平成ことば事情765スベタ」を久々に読んだら関係ありそうですね。
そういえば、学園闘争の1960年代には、同様に、
「警察官(ポリス)を軽蔑して貶める呼び名」
として、
「ポリ公」
というのがありましたが、最近は目にしません。これも「死語」か?
いや、そもそも
何かを軽蔑して貶める呼び名としての、
「○○公」
が、もう死に絶えたのではないか?唯一、堂々と使われているのは、
「ハチ公」
ですね。また、「大隈重信」を指して、
「大隈公」(「公爵」ではなく「侯爵」だから「大隈侯」か)
というのは、生きていますが、軽蔑しているわけではありませんね。
「ハチ公」も軽蔑しているのではなく、
「親しみを込めた呼び方」
で、落語の「熊さん・八っつあん」を、
「熊公・八公」
と呼ぶのも「親しみを込めた呼び名」ですね。「先公」や「ポリ公」は、その応用かもしれないけど、親しみはこもっていない感じです。
あ、そういえば「先公」のアクセントは
「セ/ンコ\ー」(中高アクセント)
ですが、昔、後輩アナウンサーが、お盆のお墓参りのニュースで、
「お墓に線香を手向け」
という原稿の中の「線香(セ\ンコー)」(頭高アクセント)を、「中高アクセント」で読んでしまって、
「お墓に『先公』を手向け」
てしまったことがありました。
グーグル検索では(4月17日)、
「先公・教師」= 2万3800件
「ズベ公」 =12万1000件
「ポリ公」 =42万4000件
でした。


