4月15日の日本テレビ「月曜から夜ふかし」で、大阪・岸和田の刺繍屋さんを取材していました。その店には、中学校の卒業式を控えて、
「卒ラン」
を注文して受け取る人たちの姿がありました。「卒ラン」とは、
「卒業式用に向けた特別のフレーズや文様を縫い込んだ学生服のこと」
で、色は、黒のほか白や赤などもありました。
「卒業式用の学ラン」
を略して、「卒ラン」なんですね。お値段は、
「5万円」「24万円」
と、かなり高額です。これまでにためたお年玉を使ったり、お母さんに出してもらったりのようですが、お年玉、そんなにたまるのか?
「高額」なのは、そりゃあ手仕事ですし、
「晴れ着」(着物)
並みのお値段がします。着物はもっと高いものもありますが。
そもそも、なぜ「学生服」を、
「学ラン」
と言うのか?これは辞書に載っているでしょうか?
「三省堂国語辞典・第八版」を引くと、載っていました!
*「学ラン」=(俗)(1)つめえりの学生服。(2)たけの長い上着、だぶだぶなズボンの学生服【由来】(ランは洋服の俗語。江戸時代、オランダ人【=蘭】が着たから。)
えーそうだったの!?
知りませんでした。「オランダ(蘭)」からきているのか。
だとすると、同じ「オランダ」から来たと思われる、
「ランドセル」
の「ラン」も同じなの?これも引いてみよう。
*「ランドセル」=(オransel=背嚢(はいのう))小学生などが学用品をいれてせおうかばん。
うーん、「ランドセル」が「オランダ語由来」というのは共通点でしたが、そもそも「ランセル」と現地のオランダ語で言うので、これはちょっと違うかな。惜しい!
学校関係の「ラン」が「オランダ」と関係しているというのは、勉強になりました。
「蘭学」の伝統ですかね?
「♪ピッチピッチ、ジャブジャブ、ランランラン」
は関係ないか。


