最近時々目にする「麺」のメニューに、
「刀削麺」
というものがあります。これは、
「トーショーメン」
と読むようです。3月20日の日本テレビ「ZIP!」の名物料理コーナー「旅するエプロン」で出て来ました。その際は「ルビなし」でした。でも「削」を「しょう」と読むのは難しいですよね。2018年に「平成ことば事情6843」で書いたちょっと幅広の麺で、漢字が超難しい、
「ビャンビャン麺」(写真)
も、たしか「刀で削(そ)いで」作るんでしたよね。

グーグル検索では(4月5日)、
「刀削麺」=1280万件
も出て来ました。もしかしたら「中国語のサイト」も引っかかってきているのかもしれません。ウィキペディアによると「刀削麺」は、
「生地の塊を刃の断面が『く』の字型の包丁で削ぎとり、削ぎ取った断片を沸騰する鍋の湯で茹でる。生地を刀で削って麺の形にするため『刀削麺』と呼ばれる。素早い動作が不可欠なため、料理人は沸騰する鍋の前に立ち、片手に生地の塊を持ち、もう一方の手で包丁を操って生地を削ぎ、削いだ断片を鍋の湯に落としてそのまま茹で上げていく。生地の削りくずを麺とする製法から、麺の形状はヤナギの葉の形になり、また断面が三角形になることで、独特の食感を生み出す。」
とあり、「山西省」の名物だそうです。
「三省堂国語辞典・第八版」には、まだ載っていませんでした。次の改訂あたりで載るのではないかな。
(2024、4、5)



(追記・訂正)
川崎市のNさんからメールを頂きました。
「『刀削麺』は、『三省堂国語辞典』には『第七版』から載っていますよ。」
と。
え。本当に?
慌てて今一度、「三省堂国語辞典・第八版」引いてみたら・・・載っていました。
私は「とうしょう」を引いたら、その後が、
「どうじょう」
と「ど」になっていたので、
「とうしょうめん」
は載っていないと思ってしまいました。実際は、そのあとの、
「どうしょういむ」
の1つ後ろに、
「とうしょうめん」
が載っていたのです。「と」が全部終わってから「ど」だと思ったら、「と」と「ど」が混在しているんですね。失礼しました。
(2024、4、11)