9334「使いばしりと使いっぱしり」

2024 . 3 . 7

9334

 

 

神戸・須磨の高校生いじめ自殺事件で、

「使いばしり」

という言葉が出て来ました。それを見て、

「『使いっぱしり』ではないのか?」

と思いました。「日本国語大辞典」を引くと、見出しは、

「つかいはしり」

で、語釈の中に、

「つかいばしり、つかいっぱしりとも」

と書かれていました。

*************************************

と、ここまで「2007年10月15日」に書きかけて、「17年」にわたってほったらかしでした。

そしてきょう「2024年3月7日」、このタイトルを見て思い付いたのです。

「『使いっぱしり』という『促音(半濁音)』は、『使いばしり』という連濁形の強調形なのだ!」

と。

そもそもは「使う」+「走る」=「使い走る」という複合語の連用形「使い走り」の「名詞化」ですよね。その際に最初は「清音」で、

「つかいはしり」

次に「一語」として認められると「連濁」して、

「つかいばしり」

となり、その役目を、

「強調する=よく使う=軽んじる」

と「促音化」して、

「つかいっぱしり」

となる。さらに俗語では、「前項要素」を省略して、

「パシリ」

となったんだ。

どうでしょうか?この、17年たって思い付いた解釈は?

 

(2024、3、7)