漫画『宇宙兄弟43』(小山宙丸)を読んでいたら、主人公の宇宙飛行士・ムッタとヒビトが、地球へ帰還するために別の宇宙船に乗り移るために宇宙遊泳をするシーンが出て来ました。その際の
「命綱」
のことを、
「テザー」
と書いてありました。それで思い出したのは、スタンガンの一種の、
「テーザー銃」
です。あれも、「ひも」というか「コード」でつながった電極を飛ばして命中した相手に電気を流すというもので、「命綱」と同じく、
「ひもでつながっているもの」
です。ということは、
「語源は同じ?」
と思ったのです。
「テーザー銃」に関しては、以前書きました。(平成ことば事情5728「テーザー銃」【2015、5、4】)その際には「テーザー(TASER)の語源」に関して、
「『宇宙冒険』などの作品があるSF作家トマス・A・スイフト(Thomas A Swift)の頭文字(TAS)に『エレクトリカル・ライフル(Electrical Rifle)の頭文字(ER)をつなげたもの』
と書いていました。しかし、宇宙飛行士の「命綱」は「エレクトリカル・ライフル」とは関係ないなあ。どうなんだろうか?
「船外活動、命綱、テザー」
で検索してみたところ、ありました。
「ヨット・モーターボート」
関連の用語として、
「テザー(tether)」
が。「命綱」の意味でした。「テーザー(TASER)」とは「綴り」が違いますね!
そして、宇宙飛行士関連で「命綱」は、
「セーフティー・テーザー(Safety Tether)」
とも言うようです。ヨットもモーターボートも宇宙船も、
「船」
ですからね。用語も共通するものが多いのかもしれません。「航空機」(飛行機)もそうですすね。
(2024、2、6)


