2月13日の「ミヤネ屋」にご出演いただいたレギュラー解説陣の一人、中央大学教授で弁護士の野村修也さんが、松本人志問題で、
「訴訟」
のアクセントを、「頭高アクセント」で、
「ソ\ショー」
と言っていました。「NHK日本語発音アクセント新辞典」には、「平板アクセント」の、
「ソ/ショー」
しか載っていませんが、これはいわゆる、
「演説アクセント」
ですね。よく、人前で演説をするような職業の人、つまり政治家、医師、教師、司法関係者などの専門家が使うアクセントです。「平板アクセント」だと印象に残りにくいので、「頭高」で発音するのです。「訴訟」は「司法関連」の言葉ですね。仲間の(似たような)言葉としては、
「判決」
がありますね。
これに関しては、過去に何度も書いてきました。最初に書いて「追記」を何度もして詳しいのは、
「平成ことば事情2049防犯・判決・支援のアクセント」
ですので、合わせてお読みください。
・・・と書いて自分で読んでみたら「2005年~2007年」にかけてなんと、
「追記50」
まで追跡していました。しつこいな。「50」で諦めたんですね、区切りがいいから。詳細な記録です。その、
「追記47」
に、何と「訴訟」の「頭高アクセント」がありました。「2007年8月4日」の記録。中国残留孤児の訴訟団の団長の発言だったそうです。
やはり、“ちりも積もれば山”となっていますねえ。
(2024、2、13)


