9296「訴訟のアクセント」

2024 . 2 . 13

9296

 

 

2月13日の「ミヤネ屋」にご出演いただいたレギュラー解説陣の一人、中央大学教授で弁護士の野村修也さんが、松本人志問題で、

「訴訟」

のアクセントを、「頭高アクセント」で、

「ソ\ショー」

と言っていました。「NHK日本語発音アクセント新辞典」には、「平板アクセント」の、

「ソ/ショー」

しか載っていませんが、これはいわゆる、

「演説アクセント」

ですね。よく、人前で演説をするような職業の人、つまり政治家、医師、教師、司法関係者などの専門家が使うアクセントです。「平板アクセント」だと印象に残りにくいので、「頭高」で発音するのです。「訴訟」は「司法関連」の言葉ですね。仲間の(似たような)言葉としては、

「判決」

がありますね。

これに関しては、過去に何度も書いてきました。最初に書いて「追記」を何度もして詳しいのは、

「平成ことば事情2049防犯・判決・支援のアクセント」

ですので、合わせてお読みください。

・・・と書いて自分で読んでみたら「2005年~2007年」にかけてなんと、

「追記50」

まで追跡していました。しつこいな。「50」で諦めたんですね、区切りがいいから。詳細な記録です。その、

「追記47」

に、何と「訴訟」の「頭高アクセント」がありました。「2007年8月4日」の記録。中国残留孤児の訴訟団の団長の発言だったそうです。

やはり、“ちりも積もれば山”となっていますねえ。

 

(2024、2、13)