『成瀬は信じた道をいく』(宮島未奈、新潮社:2024、1、25)

2024 . 2 . 16

2024_012

 

「2024読書日記007」で書いた(読んだ)『成瀬は天下を取りにいく』が、売り上げ16万部を突破したそうである。すごい!そして1月24日には(奥付は25日だが)、続編が出る(出た)というので、さっそく本屋さんに行ったら、店頭に山積みになっていたので、迷わず手に取りカウンターへ。一気に読んだ。

膳所高校に通う高校生だった成瀬は、余裕で京都大学に現役合格。やはり飛び抜けて頭が良い。良すぎて何だか他の人と考えていることがあまりにも違うし、行動も違う。突拍子もない。周囲からは浮いた存在だが、スーパーウーマンだから当然だ。あまりに飛び抜けていて、その方向性にはついていけないため、周囲にこういう人がいたら「あまり関わり合いになりたくない」と思うのが心情だあろう。しかし成瀬は、協調性などなくても、一人でやっていけると思っている。周囲の目など気にしない。やりたいことをやり抜くのである。若さだね。

そんな成瀬は「地元愛」が強い。東大へは行かずに京大にしたのも、「家から近いから」。地元スーパーのアルバイトや、ボランティアでの地域のパトロールをしながら、「びわ湖観光大使」にも選ばれてしまう!表紙は、その「びわ湖観光大使」のユニホーム姿だ。漫画的。今回、僕が自分になぞらえて「そうそう!」と思ったのは「やめたいクレーマー」の章の「呉間(くれま)言実(ことみ)さん」。

昔「投稿!特ホウ王国」というウッチャンナンチャンの番組に出て来た「ミスーター・マリック」をさかさまにした、

「栗間たすみ」

さんを思い出した。

何にせよ、一気に読んでしまう面白さは、間違いない!

 

 

(2024、2、8読了)