9310「スペパ」

2024 . 2 . 21

9310

 

 

2月21日朝の日本テレビ「ZIP!」を見ていたら、

「スペパ」

という言葉が出て来ました。これまでの、

「コスパ」=コストパフォーマンス

「タイパ」=タイムパフォーマンス

から想像するに、

「スペパ」=スペースパフォーマンス

かな?と思って見ていたら、コメントでの説明はなかったものの、テロップで、

「スペースパフォーマンス」

と出て来ました。やっぱり!当たり!

ちなみに若い女性スタッフに、

「『スペパ』って言葉、どんな意味かわかる?」

と聞いたところ、

「さあ・・・『スペックパフォーマンス』ですか?」

と言われました。どういう意味なんだろ?

ここで気付きました。

あ、そうか。これまでは、

「省エネ」

のような「省力化」を「省」で表し、その後に、

「何(○○)を省くか」

を示す、

「省○○」

という言葉が使われてきました。

それが「コスパ」以降は、「省」に代わる言葉として、

「パフォーマンス」

という英語のカタカナ語が導入されて、でも「7文字」と長いので、

「『パ』1文字」

に省略されて、

「何(○○)のパフォーマンスがいいのか」

を、「○○」で、前に付けて、

「○○パ」

という形が広がっていると、考えられますね。

あ、「パフォーマンス」を「パ」と「省略」するのは、

「文字パ」

が良くて、結局、

「スペパ」

が良いのか。

グーグル検索では(2月21日)

「コスパ」=1億4700万0000件

「タイパ」=   444万0000件

「スペパ」=     2万2800件

で圧倒的に「コスパ」は使われていますね。「タイパ」も広まったとは言え、

「『コスパ』の30分の1以下」

です。これからですね。

そして「スペパ」は「わずか2万件」ちょっと。新しい言葉なんでしょうね。これから広まるかな?意味の解説をネットで見たら、

「スペパとは『スペース・パフォーマンス』の略で、限られたスペースを有効活用する家電やサービスのことです。スペパは、狭小住宅に住む方や一人暮らし生活の利便性を高め、より快適に暮らすための新しい選択肢です。」

とありました。使われ方としては、

「スペパ家電」「スペパ文具」

などがあるようです。

去年(2023年6月16日)の記事によると「スポペースパフォーマンス」は、

「空間対効果」

と訳される言葉だそうです。元々あった言葉なのか。

略さない言葉としての出現回数は、

「コストパフォーマンス」 =3750万0000件

「タイムパフォーマンス」 =  23万3000件

「スペースパフォーマンス」=   2万6100件

でした。いまや「コストパフォーマンス」と略さずに使う言葉の「4倍」ぐらい、

「省略形の『コスパ』が使われている」

んだな。

それに対して「スペパ」は、「略語」と「略さない語」の出現回数が、

「ほぼ同じ」

ってことは、やはり、

「まだ、新しい省略語(それほど使われていない・知られていない省略語)」

だと考えられますね。

 

(2024、2、21)