話題の書。出たのは去年12月だが、私が知ったのは2月に入ってから。すぐに購入した。
用語の章分け(分野別)は、
・「オタク共通用語」
・「三次元共通用語」=「日本の男性アイドル界隈用語」「K-POP界隈用語」「2,5次元界隈用語」
・「二次元共通用語」
・「ゲーム共通用語」=「アークナイツ界隈用語」「スプラトゥーン界隈用語」「ファイアーエンブレム界隈用語」「プロセカ界隈用語」「ポケモン界隈用語」「原神界隈用語」
・「BL界隈用語」
となっている。そもそも「界隈」も「お宅用語」らしい。
最初の「オタク共通用語」と最後の「BL界隈用語」は、知っている言葉もあって「これはここから出た言葉だったのか!」と知ることが出来たが、それ以外の分野、特に「ゲーム」をしない私にとって、ゲームの種類によって別々の用語がある「ゲーム関連の言葉」は、全く分からないし、聞いたこともない言葉ばかりで、読むのが苦行だった。
それにしても、これを短大のゼミの女子学生たち(そんなに人数は、いないだろうに)が集めて、これだけの辞書を作ったというのはすごいと思う。彼女たち自身が相当な「オタク」であるのだろうか。
「オタク共通用語」の一番初めに出て来た「アクスタ」は知っていた。「アクリルスタンド」のことだ。最近知った言葉だ。「○○しか勝たん」「わかりみが深い」「沼る」「萌え~」「キュン死」「草」は、時々目にする。「産んだ記憶ある」は面白いなあ。「金なら出す」、そんな言葉も!「○○構文」という言い方もここから出ていたのか。特定の好きなキャラクターを「嫁」とも言うのか。「好き」を「スコ」、「ぬいぐるみ」を「ぬい」と言うのとか、「口から音源」は知らなかった。「タヒる」=「死ぬ」。詩人の「最果タヒ」さんもここから取ったペンネームなのだろうか。
また「オタク独特の口をついて出る、抑えた粘りけのある笑い方」の表記が面白い!
「おっふ」「コポオ」「デュフフ」「ニチャア」「フヒヒ」
これを見て想像するだけで笑える。聞いたことはないけど。
独特の感覚と知識を持っている人たちだね、「オタク」という人たちは。そうそう「○○氏」「○○選手」は、昔(半世紀ほど前の)の「オタク用語」だったのかもしれない。
昔は「オタク」は少数派だったが、今の若い人たちの間では「オタク」は多数派になってきているのではないかなという気がした。


