八代亜紀さんの訃報をお伝えした1月10日の「ミヤネ屋」のテロップをチェックしていたら、八代さんに対して、
「“コロナ禍”のステイホームで、絵画をどのぐらい描きましたか?」
という質問がありました。それに対する八代さんの答えが、テロップでフォローされていて、
「すごい絵を描いた」
とあったのですが、それを、
「すごく絵を描いた」
に直しました。「すごい」と「すごく」で、これは完全に意味が変わってきますよね。
つまり、
*「すごい」=形容詞=名詞(「絵」)を修飾
*「すごく」=副詞=動詞(「描いた」)を修飾
八代さんは、
「ステイホームでずっと家にいて時間があったから、たくさん絵を描いた」
と言いたかったのだと思います。話の流れから、それは明白です。
つまり、
「すごい絵を描いた」
のではなく、
「絵をすごくたくさん描いた」
のですよね。それならば、実際の話し言葉では、
「すごい」
と言っていても、文字でフォローするなら、
「すごく」
にしたほうが、意味が伝わりやすいと思ったのでした。
(2024、1、10)


