イタリア在住が長く、イタリアについてたくさんの本を書かれている内田洋子さんの新刊、
「見知らぬイタリアを探して」(小学館)
を読んでいたら、
「カトラリー」
という言葉が出てきました。
最近は、実際の生活の中でも、例えば、たまに結婚の祝いを送るときに、
「デパートのカトラリーコーナー」
に行ったりするので、私もこの言葉を知っていますが、この言葉の意味を知ったのは、実は割と最近です。これまでは、
「食器」
と、すごく大きな「くくり」で呼んでいたような気がします。
「フォークやナイフやスプーン」
のことですよね。グーグル検索(1月19日)では、
「カトラリー」=3110万件
も出て来ました。一番最初には、
「食卓用のナイフ、フォーク、スプーンなどの総称」
と出ていました。国語辞典は、
「三省堂国語辞典」「明鏡国語辞典」「新明解国語辞典」「現代国語例解辞典」「新選国語辞典」「精選版日本国語大辞典」「大辞林」「広辞苑」
には載っていましたが、
「岩波国語辞典」(角屋敷・カドリール)
「三省堂現代新国語辞典」(カドミウム・蚊取り線香)
「NHK日本語発音アクセント新辞典」(角店・香取(市))
には載っていませんでした。まだ、日本語として「完全に定着」とまでは、言えないのかなあ?
(2024、1、19)


