9281「爆誕」

2024 . 1 . 29

9281

 

 

「ドッグマン」という映画の予告編を映画館で見ました。その際に、

「爆誕」

という言葉を使っていました。単に、

「誕生」

という言葉をオーバーに言っているだけだと思いますが。辞書には載っているのか?友人の飯間浩明さんが編集委員で、新語をいち早く取り入れることで知られる「三省堂国語辞典・第八版」(2022年)を引いてみたら…載っていました!さすが!

*「爆誕」=(おどろくようなものが)誕生すること。(例)新しいメニューが爆誕(二十一世紀になって広まったことば)

とありました。あれ?でも「おどろくようなもの」って、

「新しいメニュー」

なの?そのぐらいで驚きますかね?これは、

「超○○」「ウルトラ○○「スーパー○○」

と同じように「飛び切り」という意味で、単語の前に「爆」が付いた、

「爆○○」

という「強調語」のような言葉の一つじゃないのかな?

「バクマン。」

って漫画もありましたよね。その「バク」と同じではないかな?と思いました。

「明鏡国語辞典」「新明解国語辞典」「新選国語辞典」「岩波国語辞典」「現代国語例解辞典」には「爆誕」は載っておらず、飯間さんが編集員を務める、もう一つの辞書「三省堂現代新国語辞典」(2019年)にも、載っていませんでした。

比較的新しい言葉で「俗語」であるのは、間違いなさそうです。

 

(2024、1、29)