1月3日の「箱根駅伝」。青山学院大学が、「本命・駒澤大学」という予想を覆して圧勝しました。その中継で、アナウンサーが
「強かった」
というのを、「ヨ」が高くなる「中高アクセント」で、
「ツ/ヨ\カッタ」
と言っているのが耳に留まりました。「終止形」の「強い」は、
「ツ/ヨ\イ」(中高アクセント)
なので、「連用形」の「強かった」は「アクセントの山」が「前」にずれて、
「ツ\ヨカッタ」(頭高アクセント)
になるのではないか?と思って「NHK日本語発音アクセント新辞典」を引くと、はたして、
「ツ\ヨカッタ」(頭高アクセント)
で載っていました。やっぱり。
でも最近、「ツ\ヨカッタ」(頭高アクセント)というアクセントしゃべっているアナウンサーを、よく見かける気がします。たぶん、「強い(ツ/ヨ\イ)」に引かれて、それに「かった」を付けて、
「ツ/ヨ\カッタ」
になっているのでしょう。
何を隠そう、私もアナウンサーになりたての頃(40年前!)は、そう思っていました。
当時は、アクセント辞典に「活用した形」のアクセントは載っておらず「終止形」しか載っていませんでしたが、最近は、
「活用させた形のアクセントも載っている」
ので、アクセント辞典を引いてみることをお勧めします。
(2024、1、11)


