9226「イニシエート」

2023 . 12 . 18

9226

 

 

12月9日、「東スポ」のネットニュースで、サッカ―の記事を見ていたら、

「イニシエート」

という言葉が出て来ました。見出しは、

『清水・高橋祐治のPK判定は「妥当」と審判委員会~東京V染野のイニシエート巡り議論』

という長い見出しでした。

これは「J1昇格」を懸けたプレーオフで、「東京ヴェルディ」と「清水エスパルス」が戦い、試合終了間際に得たPKで東京ヴェルディが「1-1」の同点に追いつき、「引き分け」で「J1昇格」を果たしたという、まさに大きな大きな「PK判定」だったわけですね。

オウム真理教の事件の頃、と言いますから30年近く前に、

「イニシエーション」

という言葉は出て来ましたが、もちろんそれとは、直接関係はないのでしょうが、どういう意味なのでしょうか?「イニシエート」が動詞で、「イニシエーション」が「名詞」?

記事を読むと、「イニシエート」とは、

「自ら接触を起こしファウルを誘発、または接触が起きる原因を意図的に作る行為」

なのだそうです。英語では、

*「initiate」=【動】(1)始める、起こす、創始する(2)加入(入会)させる、(人に秘伝・奥義を)伝える・伝授する【名】伝授を受けた人、新入者、入会者

*「initiation」=【名】(1)開始、創始、創業、手ほどき、手引き(2)加入、入会式、入門式(3)秘伝(奥義)を伝えること、伝授

とあります。オウムの「イニシエーション」は、(2)加入、入会式、入門式か、(3)秘伝(奥義)を伝えること、伝授かでしょうね。

そういえば、

「イニシャル(initial)」

は、

「(最初の)頭文字」

のことですから、この「initia-」という言葉には、

「最初、始める」

という意味があるのでしょう。サッカーの「イニシエート」は、

「(相手のファウルになるような行動を、自ら)始める」

という意味なんですかねえ?

以前、相手の足が掛かっていないのに「演技」で倒れてファウルを取ろうとする行為は、

「シミュレーション」

と言われましたが、それともちょっと違うような。

この映像を見ましたが、確かに「完全なファウル」とは言えないような感じで、相手ディフェンダーの足は「ボール」に行っていました。が、そのあとは、ディフェンダーの足に引っ掛かって東京ヴェルディの選手が倒れたのは事実。

いくらビデオ判定でスローモーションで再生して見られても、結局判断するのは、

「人間」

である、

「審判(レフェリー)」

なので、なかなか難しいなあと思いました。

 

 

 

(2023、12、15)