12月9日、「東スポ」のネットニュースで、サッカ―の記事を見ていたら、
「イニシエート」
という言葉が出て来ました。見出しは、
『清水・高橋祐治のPK判定は「妥当」と審判委員会~東京V染野のイニシエート巡り議論』
という長い見出しでした。
これは「J1昇格」を懸けたプレーオフで、「東京ヴェルディ」と「清水エスパルス」が戦い、試合終了間際に得たPKで東京ヴェルディが「1-1」の同点に追いつき、「引き分け」で「J1昇格」を果たしたという、まさに大きな大きな「PK判定」だったわけですね。
オウム真理教の事件の頃、と言いますから30年近く前に、
「イニシエーション」
という言葉は出て来ましたが、もちろんそれとは、直接関係はないのでしょうが、どういう意味なのでしょうか?「イニシエート」が動詞で、「イニシエーション」が「名詞」?
記事を読むと、「イニシエート」とは、
「自ら接触を起こしファウルを誘発、または接触が起きる原因を意図的に作る行為」
なのだそうです。英語では、
*「initiate」=【動】(1)始める、起こす、創始する(2)加入(入会)させる、(人に秘伝・奥義を)伝える・伝授する【名】伝授を受けた人、新入者、入会者
*「initiation」=【名】(1)開始、創始、創業、手ほどき、手引き(2)加入、入会式、入門式(3)秘伝(奥義)を伝えること、伝授
とあります。オウムの「イニシエーション」は、(2)加入、入会式、入門式か、(3)秘伝(奥義)を伝えること、伝授かでしょうね。
そういえば、
「イニシャル(initial)」
は、
「(最初の)頭文字」
のことですから、この「initia-」という言葉には、
「最初、始める」
という意味があるのでしょう。サッカーの「イニシエート」は、
「(相手のファウルになるような行動を、自ら)始める」
という意味なんですかねえ?
以前、相手の足が掛かっていないのに「演技」で倒れてファウルを取ろうとする行為は、
「シミュレーション」
と言われましたが、それともちょっと違うような。
この映像を見ましたが、確かに「完全なファウル」とは言えないような感じで、相手ディフェンダーの足は「ボール」に行っていました。が、そのあとは、ディフェンダーの足に引っ掛かって東京ヴェルディの選手が倒れたのは事実。
いくらビデオ判定でスローモーションで再生して見られても、結局判断するのは、
「人間」
である、
「審判(レフェリー)」
なので、なかなか難しいなあと思いました。


