『変わる日本語、それでも変わらない日本語~基礎から身に付く大人の教養 NHK調査で分かった日本語のいま』(塩田雄大、:2023、4、5第1刷・2023、9、25第2刷)

2023 . 12 . 15

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NHK放送文化研究所の主任研究員・塩田雄大さんが、こんな本を出していた!教えてよね!塩田さんとのつき合いは、もう20年以上になるなあ。早いものです。梅田の紀伊国屋の「言語学」の棚で見つけて「即買い」でした。

NHK放送文化研究所が調査した言葉から「61語」を塩田さんが分析・コメントを付けたもの。常に「変わりつつある言葉」の姿を、調査によって明らかにしていく「観察」ですね。それと「分析」。「61語」のうち「3分の2」ぐらいは、私も気になっている注目の言葉で、残りの「3分の1」が「へえー、そうなのか」と思った項目。少し挙げてみると、

「私情により欠席」=「事情により」と「私情を挟む」が混合

「改札らへんで」=「らへん」は使うなあ。関西弁?

「お金がいった」=これも関西では使うよねえ。

「有名な逸話」=使わないけど、言われたら、確かに意味がおかしいけど聞き過ごしてしまうかも。

「飛び抜けて弱い」=うーん、話し言葉なら使うなあ。放送では?

「北京市の郊外は、市内?市外?」=使ってしまうかも。

といったところでしょうか?

あと「『初老』の平均年齢」なんかは、まさに「初老」の私は気になる。「『中年』の平均年齢」は、20年ほど前に私も調べましたけどね。「一両日中」も気になっていました。

とにかく、データに基づいているので、しっかり信用して「現状」を把握できますよ。

 

 

(2023、12、7)