11月28日の日本テレビ「DayDay」の冒頭のニュースで、東京で起きた高級腕時計がすり替えられ盗まれた事件について放送していました。それを伝えたVTRの男性ナレーターが、「高級時計店」
を、
「高級ドケイ店(テン)」
と、「時計」を「ドケイ」と濁って読んでいたのが耳に留まり、違和感を覚えました。
そのあとは「高級“腕”時計店」で、これは、
「高級腕ドケイ店(テン)」
と「ドケイ(時計)」は濁っていいですけど「高級時計店」の「時計」は「濁らない」のではないのか?と思ったのです。
「腕時計」「懐中時計」「目覚まし時計」「置き時計」「日時計」「柱時計」「花時計」「高級時計」
は全部、
「○○ドケイ」
と「連濁」しますよね。しかし、さらにその後ろに「店」が付いた「高級時計店」は濁らない。つまり今回の「高級」は、「(時計)店」に係る修飾句なのです。
「高級な時計店」
であり、
「高級時計の店」
ではないのです。だから「濁らない」。
「時計+店」=「時計店」という単語の結びつきが強い!
・・・あれ?でもこの店の実態は、「ロレックス」とかそういう、
「高級時計の店」
だなあ。
「『資産』や『投機対象』としての『高価な(金目の)時計』を扱う店」
だもんなあ。あの店では恐らく、
「1980円の目覚まし時計」
とかは、売っていないだろうし。その意味では「時計店」ではなく「腕時計店」、しかも、
「高級腕時計店」
というのが正しいのかな?そうなると、
「高級ドケイ店」
という読み方も「許容」になるのかなあ?
うーん、「連濁」って難しい。
(2023、11、28)


