11月20日の日本テレビ「月曜から夜ふかし」を見ていたら、香川県では、
「ランチタイム」
のことを、
「タイムランチ」
と言うと紹介していました。また、
「焼きうどん」
のことは、
「うどん焼き」
と言うと紹介していました。なぜかは分からないけど、分かった方は情報を下さいと。
考えてみることにしました。さっそく、香川県(高松市)出身の「うどん大好き」の先輩に聞いてみたら、
「たしかに、そう言う」
とのことでした。
「うどん焼き」という香川県の表現は、
「焼いたうどん」
という「状況」ではなく、
「うどんを焼く」「うどんを焼いた形の料理」
という「動作」を表していて、
「『うどん』ありき」
の表現なのではないでしょうか?さすが「うどん県=香川県」です!
これは、「焼き卵」ではなく、
「卵焼き」
と言うのが、
「卵ありき」「卵メイン」
で、
「そのあとに、調理法が来るネーミング」
であるのと、同じなのではないでしょうか?
他にも考えてみましょう。
「焼きアナゴ」は「焼いたアナゴ」で「調理法の『焼き』」が先で「食材は後」。
「焼きとうもろこし」は「焼いたとうもろこし」で「調理法の『焼き』」が先で「食材は後」。
「焼きリンゴ」は「焼いたリンゴ」で「調理法の『焼き』」が先で「食材は後」。
「焼きそば」は、「焼いた中華そば」で「調理法の『焼き』が先で「食材は後」。
でした。全部、
「焼きうどん」
と同じ形です。
一般的には「うどん」の調理法は、
「茹でる」
ですが、それを、
「『焼く』という調理法が先」
に来るのは、
「調理法が一般的ではない。いくつかある調理法の中の一つで、特徴的だ」
と考えているからではないでしょうか。
これらは「アナゴ焼き」「とうもろこし焼き」「リンゴ焼き」「そば焼き」とは言わない気がします。「そば」も、普通は「茹で」ますね。「アナゴ」と「とうもろこし」は「蒸す」、「リンゴ」は「生」かな。
これに対して、「調理法の『焼き』が後ろに来るもの」を挙げると、
「卵焼き」「たこ焼き」「お好み焼き」「ネギ焼き」=「具材+焼き」
「塩焼き」「みそ焼き」=「調味料+焼き」
「今川焼」「どら焼き」「すき焼き」「なべ焼き」=「発祥や形状・道具+焼き」
などがあります。形から言うと「うどん焼き」は、こちらと同じです。
一旦ここでグーグル検索(11月28日)。
「焼きうどん」=657万0000件
「うどん焼き」= 3万8400件
まあ、この結果は分かっていましたが、思った以上に「うどん焼き」は少ないですね。
うーん、やっぱり「卵焼き」に代表される「卵」のように、あまりにも一般的で応用範囲の広い食材の場合には、
「調理法が後」
になるのではないか?つまり「卵焼き」「たこ焼き」「お好み焼き」「ネギ焼き」と同様に、
「具材+焼き」
のパターンです。
「香川県」では「うどん」があまりにも一般的(ベーシック)な食べ物なので、
「うどん焼き」
の形になるのではないか?というのが、一応の結論です。


