<「2019年3月1日」に書きかけました。>
ふと、思いました。
「しこたま」
という言葉はどういう意味か?語源は?「しこたま」を使う文脈にはどんなものがあるか?
しこたま・・・やはり、
「酒を飲む」「腰を打つ」
あたりが、一番よく使うかな。
「めいっぱい」「限度を超えて」
のような感じの意味ですよね。
「しこたま買い込む」
は使いますね。
<ここから「2023年11月21日」に書いています>
「三省堂国語辞典・第8版」を引くと、「しこたま」はわりとあっさりした記述でした。
*「しこたま」【副】(俗)(1)たくさん。(例)「しこたまもうける」(2)ひどく。(例)「ひざをしこたま打つ」
「語源」はどうなのか?「精選版日本国語大辞典」を引くと、まず語釈は、
「【副】数量が非常に多いさまをいう俗語。たくさん。どっさり。しこだめ。」
用例は「1762年(宝暦12年)」の「雑排・川柳評万句合 宮三」で、
「田舎うばしこたま喰て御意に入」
というのと、1929年(昭和4年)岸田国士の「牛山ホテル(三)」から、
「金持から治療代をしこたまふんだくってたんだからね」
というのがあって、さすが「俗語」、「食い物」や「金」がらみの、
「下世話な感じの文脈」
で出て来ますね。
「補注」で「語釈に触れていました。
「語源については未詳だが、どっさりためる意の上方語、マ行下二段活用の動詞シコタメルの連用形シコタメが江戸語で母音交替してシコタマになったものか」
とありました。「上方語」かあ。
「シコタメル」
は、「シコ」が「すごく」ですね、きっと。
もしかしたら「シコ」は、相撲の「四股」からきてたりして。そして「ためる」だから、
「量が多い」
ということを示しているんですね。しこたま、勉強になりました・・・とは使わないか!
(2023、11、21)


