前から気になっていて、いまだに私の中で解明されていないものに、
「擬声語・擬音語(オノマトペ)の表記、『っ』か『ッ』か問題」
があります。小さい「平仮名」の「っ」か、「カタカナ」の「ッ」か、という問題です。
これに関して、何だかわかったような気がしました。「悲鳴」の、
「ギャーッ」
という場合は「ッ」と「カタカナ」だと思います。ところが「赤ん坊の泣き声」の
「オギャー」
の場合は、その後に小さい「っ」か「ッ」かというと、
「っという産声」
のように「平仮名」になるでしょう。そして「っと」は、
「カギカッコの外」
になりますね。オノマトペを「カギカッコでくくる」場合に、その中に入るオノマトペは、たいてい「カタカナ」ですから、
「カギカッコ内に入り、オノマトペの一部となる場合は、カタカナで『ッ』」
でしょう。外にある場合は「平仮名」。つまり、
「オーッ」って感じ
「おー」って感じ
という使い分け。ただ、上の場合は「ッ」と「っ」という「同じ音」が続くので、カギカッコの外の「平仮名」の「っ」は省略して、
「オーッ」て感じ
になるのではないでしょうか?
また、ここで思ったのは、カギカッコを受けた後(外)の「って」というのは、
「話し言葉の表記」
ですよね「書き言葉的」には、
「と」「という」
になり、
「オーッ」という感じ
「おー」という感じ
になるのではないでしょうか?まとめると、
「って」=「と」
「って」=直接引用・話し言葉的
「と」 =間接引用・書き言葉的
なんじゃないかなあ「って」「と」、思いました!
(2023、11、15)



(追記)
この問題に関しては、やはり過去にも書いていました。
「平成ことば事情5779『ベチャって』と『ベチャッと』」
「令和ことば事情7994『ワーッと』か?『ワーっと』か?」
「令和ことば事情8983小さい『っ』と『ッ』の使い分け」
こちらもお読みください
(2023、11、29)