9186「『ギャーッと』か『ギャーっと』か」

2023 . 11 . 15

9186

 

 

前から気になっていて、いまだに私の中で解明されていないものに、

「擬声語・擬音語(オノマトペ)の表記、『っ』か『ッ』か問題」

があります。小さい「平仮名」の「っ」か、「カタカナ」の「ッ」か、という問題です。

これに関して、何だかわかったような気がしました。「悲鳴」の、

「ギャーッ」

という場合は「ッ」と「カタカナ」だと思います。ところが「赤ん坊の泣き声」の

「オギャー」

の場合は、その後に小さい「っ」か「ッ」かというと、

「っという産声」

のように「平仮名」になるでしょう。そして「っと」は、

「カギカッコの外」

になりますね。オノマトペを「カギカッコでくくる」場合に、その中に入るオノマトペは、たいてい「カタカナ」ですから、

「カギカッコ内に入り、オノマトペの一部となる場合は、カタカナで『ッ』」

でしょう。外にある場合は「平仮名」。つまり、

「オーッ」って感じ

「おー」って感じ

という使い分け。ただ、上の場合は「ッ」と「っ」という「同じ音」が続くので、カギカッコの外の「平仮名」の「っ」は省略して、

「オーッ」て感じ

になるのではないでしょうか?

また、ここで思ったのは、カギカッコを受けた後(外)の「って」というのは、

「話し言葉の表記」

ですよね「書き言葉的」には、

「と」「という」

になり、

「オーッ」という感じ

「おー」という感じ

になるのではないでしょうか?まとめると、

「って」=「と」

「って」=直接引用・話し言葉的

「と」 =間接引用・書き言葉的

なんじゃないかなあ「って」「と」、思いました!

 

(2023、11、15)

(追記)

この問題に関しては、やはり過去にも書いていました。

「平成ことば事情5779『ベチャって』と『ベチャッと』」

「令和ことば事情7994『ワーッと』か?『ワーっと』か?」

「令和ことば事情8983小さい『っ』と『ッ』の使い分け」

こちらもお読みください

(2023、11、29)