9208「『多さ』のアクセント」

2023 . 11 . 27

9208

 

 

お昼前に「ミヤネ屋」のテロップのチェックをしていたら、黒木アナウンサーが、

「今、お忙しいですか?」

と近付いてきたので、

「まだ大丈夫だけど」

と答えると、

「『多い』の名詞形の『多さ』のアクセントは、『オ\―サ』でしょうか?それとも『オ/ーサ』でしょうか?アクセント辞典に載っていないんです。」

と聞いてきました。

「多い(オーイ)」

のアクセントは、

「オ/ー\イ」

だと思っていたので、それに従って、

「オ\ーサ」

じゃないの?と答えたら黒木アナは、

「『多い』のアクセントは『オ\ーイ』が最初に載っていますよ」

と。それで『NHK日本語発音アクセント新辞典』を引いてみたら、

「オ\ーイ」(「オ/ー\イ」)

と「オ\ーイ」が先で「オ/ー\イ」は( )内で「許容」になっていました。

そうなの!知らなかった!

そして「“紙”(本)のアクセント新辞典」には「多い」の「活用系のアクセント」も載っていて、それによると、

「オ\ーイ」「オ\ーカッタ」「オ\ーク」「オ\ークテ」「オ\ーケレバ」

と、全部「オ\」という「頭高アクセント」だったので、「多い」の名詞形「多さ」も

「オ\ーサ」

であろうという結論に達したのでした。

ちなみに「オオサ」は、見出し語としては載っていませんでした。

 

(2023、11、27)