9211「ゼロベースと白紙撤回」

2023 . 11 . 28

9211

 

 

<2015年8月13日に「タイトルだけ」書いていました>

 

2015年当時、大阪府知事か市長か忘れましたがそんな人が、よく口癖のように、

「ゼロベースで」

と言っていた気がします。

「これまでやり方を全部やめて、最初からやり直す」

という意味合いで使われていました。しかしそれって、

「これまでの計画は『白紙撤回』」

と、普通は言うのではないか?なんか、

「ゼロベース」

って新しい言葉でごまかされているような感じがしたのです。

というのも「白紙撤回」って、何となくイメージが悪いですよね。これまでのことを全部やめちゃう、やめさせるわけですから。

「これまでの苦労が水の泡」

です。それに対して「ゼロベース」って、

「さあ、新たなスタート地点だよ」

というような感じで「良いイメージがある」ように感じるなあと思っていたのです。

でも、特にそれ以上は考えなかったんですが、「8年間」、「タイトルだけ」寝かせていて、唐突に思い付きました。

*「ゼロベース」は「ゼロからのスタート=前向き=ベクトルはプラス」に向いている。

*「白紙撤回」はそれまで築いた「プラスの部分」を全部なくして「出発点(ゼロ)に戻る=べクトルの向きは0に向かってマイナス」

という違いなのではないか?と。ただ、

「実質的には意味の違いはない。イメージが違うだけ」

なのではないでしょうか?

ほぼ8年前に感じていたことと同じで、それを「文字化」できずに、ずっといた感じです。

グーグル検索(11月28日)では、

「ゼロベース」=99万5000件

「白紙撤回」 =17万8000件

ほーらね、言葉としては「白紙撤回」のほうが絶対古いと思うけど、「ゼロベース」のほうが新しくて使い勝手が良い(イメージが良い)から、5倍以上使われているのではないかなあ。

 

(2023、11、28)