9198「入王の読み方」

2023 . 11 . 17

9198

 

八冠を達成した、藤井聡太九段。その八冠を目指す永瀬王座のとの戦いの中で、

「入王」

「相入王」

という言葉が出て来ました。初めて見ました。

「入王」は、

「王将が相手の陣内(3列目まで)に入ること」

のようです。「お互い」にそうなったら、

「相入王」

ですね。しかしこれは、そもそも何と読むのでしょうか?

漢字は「王」と書かれていますが、将棋の「王将」は、

「王将」「玉将」

の2種類があるんですよね。

「王」<「玉」

のようですが、

「西の横綱」<「東の横綱」

みたいなものでしょうか?そうすると

「入玉」

「相入玉」

もあるんですよね。それで検索してみたら、

「入王」=いりおう

「入玉」=にゅうぎょく

と読むようです。

「王(おう)」だと「入」は「訓読み」の「いり」

「玉(ぎょく)」だと「入」は「音読み」の「にゅう」

ということか。また、この現象のことは、

「逆馬(さかさうま)」

と呼ばれることもあるようです。「馬」は関係なさそうだけど、

「攻め入る」

のは「馬に乗って」ということでしょうか?大陸っぽいな、何となく。

こういう状況になると、なかなか勝負がつきにくくなるんだとか。

いろいろな「将棋の言葉」も教えてくれる「藤井八冠」です。

 

(2023、11、16)