新発売の缶ビールを買ったら、その缶に、
「食中酒」
と書かれていました。
「食前酒」
は聞いたことがありますが、「食中酒」は初めてです。最初、
「食中毒」
に見えました。
しかし、聞くところによると、
「日本酒の世界では、『食中酒』という言葉は使う」
とのこと。
「食中(しょくあたり)酒」
じゃないですよね?
グーグル検索では(9月21日)
「食中酒」=90万4000件
も出てきました!その中の「酒の雫」という「日本酒」に関するサイトでは、
「食中酒は、文字通り『食事をしながら飲むお酒』という意味で使われます。ワインなどの洋酒では食前酒、食中酒、食後酒という考え方がありますが、日本酒でも『食中酒』という表現が広まってきました。」
とありました。あれ?最初は「ワイン」なのか?日本酒の方が「後」なの?
また、例によって「三省堂国語辞典・第八版」を引くと、見出しに「食中酒」はありませんでしたが、
「食中」
の語釈の中に、
「食事中。食間。(例)食中酒」
と「作例」として載っていました。さすが!
まあ、ワインの場合は「お酒と料理との相性」を考える、
「マリアージュ」
という言葉がありますから、
「食事中に飲むのは当然」
と考えますが、日本酒の方が、
「まず飲んで、そのあとに食事」
ということが多かったのかもしれませんね。
(2023、9、21)


