「アクセントの平板化が気になる」
という話は、もう約40年前の入社時から耳にしてきましたが、最近また「気になるアクセント」を耳にしました。
「ポ/テンシャル」
「レ/シート」
「ア/ップ」
の「平板アクセント」です。
「ア/ップ」は、サッカー中継で影山優佳さんと内山篤さんが話していました。
同じくサッカー中継の中で、「ポ/テンシャル」を聞きました。
また「レ/シート」は、日本テレビ、朝の「ZIP!」の中で、お買い物の「レシートの長さ」を競うという企画取材で使われていました。
そのほかにも、
「エ/ビデンス」
「ガ/バナンス」
「オ/リジナル」
という「平板アクセント」も気になります。「エビデンス」「ガバナンス」を「NHKアクセント新辞典」で引くと、「頭高アクセント」の、
「エ\ビデンス」「ガ\バナンス」
しか載っていません。「オ/リジナル」という「平板アクセント」だけは、「オ/リ\ジナル」という「中高アクセント」と共に「NHKアクセント新辞典」に載っていました。
また、
「シ/ンプルに超うれしい」
という「平板アクセント」もテレビで耳にしましたが、「NHKアクセント新辞典」には、「頭高アクセント」の
「シ\ンプル」
しか載っていません。そして、よく芸能関係情報で耳にする、
「メ/ンバー」「ジュ/ニア」
という「平板アクセント」もイヤです。これも「NHKアクセント新辞典」には「頭高アクセント」の、
「メ\ンバー」「ジュ\ニア」
しか載っていません。
あ、そうだ、でも「リポート」は、
「リ/ポ\ート」(中高)「リ/ポート」(平板)
の両方が「NHKアクセント新辞典」に載っているから、「レシート」もそれに倣って、「平板化」してきているのかな?
言葉は、そしてアクセントは、時代と共に変化するものですが、その先頭を切って変化しようとは思いません。「一番後から」でいいのだと思います。特にニュース放送・報道では。


