平成ことば事情2709「木枯らし1号」
令和ことば事情8766「木枯らし1号2」
に続いて「木枯らし1号」の「第3号」です。
この週末(11月の11・12日)、大阪と東京で「木枯らし1号」が吹きました。
で、やっぱり思ったのは、
「なんで木枯らしは『1号』しかないのか?」
ということと同時に、
「なぜ『春一番』は『春1号』ではなく『一番』なのか?」
「なぜ『夏風1号』『秋風1号』『夏一番・秋一番』ではないのか?」
ということですね。そこで思い付いたのは、
「『木枯らし1号』は『冬の訪れ』を告げ、『春一番』は『冬の終わり』を告げる。つまり風が生活に与える“脅威のシーズン”の『開始と終了』を告げる意味合いだから。『各シーズンの始まりを告げる風』ではなかった。あくまで“脅威=注意すべき”なのは『冬』。だから『2号、3号』はない。」
ということではないでしょうか?
実は、後で見たら、去年書いた「令和ことば事情8766木枯らし1号2」にも、似たようなことが書かれていましたが。
「台風」は「今年は台風が多かった・少なかった」と、あとで統計的に見る場合の「データ」として「○号」と数えることが必要だから、「ホームラン」みたいに「号」を使うのかな?その意味では「木枯らし1号」も「春一番」みたいに、
「木枯らし一番」
でもよさそうだけど、「1号」とするのは、
「これから木枯らし、量産されますよ!」
という感じが出るからですかね?警鐘を鳴らすために。
(2023、11、14)


