千葉ロッテマリーンズの球場の「ウグイス嬢」である、
「谷保 恵美さん」
が、10月7日の試合で「引退」しました。
1990年に球団職員として入って、2年目の1991年から「ウグイス嬢(場内アナウンス担当)」に。以来、名物ウグイス嬢として人気だったそうです。
その谷保さん「引退」の記事が9月26日の「日刊スポーツ」のネット記事に出ていました。見出しは、
「【ロッテ】『サブロ~』名物アナウンス谷保恵美さん 今季限りでマイク置く決断 33年目ピリオド」
というものでした。この「引退」を表す表現が、
「マイク置く」
だったのです。でも、「歌手」の「ワイヤレスマイク」と違って、
「マイクは手に持っていない」
ので、「マイクを置く」ことはできないのでは?と思いました、即物的ですが。そこは、
「山口百恵とは違う」
のですね。
実際、谷保さんの最後のアナウンスの様子を、10月10日の日本テレビ「news every.」で見ましたが、感極まったのでしょう、少し涙で嗚咽してしまっていました。そして最後のアナウンスが終わったら、
「マイクのスイッチを切って」
いました。我々、アナウンサーは、
「カフを切る」
と言いますが、「最後のカフを切った」訳ですね。「カフ」は「咳」、つまり、
「咳をする際に、マイクをオフにするスイッチのこと」
です。
33年、実に2100試合ものアナウンスを担当した谷保さん、試合後のセレモニーを見ていたら、スタンドのファンが
「鉄人」
と書かれたプラカードを持っていました。まさに「鉄人」ですね。継続は力なり!
お疲れ様でした!!
(2023、10、10)



(追記)
ロッテが「シーズン2位」となって、本拠地でのクライマックスシリーズに出場となったことで、「谷保さんの引退ゲーム」は先延ばしになりました。
そしてオリックスとの日本シリーズ出場をかけての京セラドーム大阪での試合で勝って「日本シリーズ出場」となれば、さらに引退ゲームは「先延ばし」となるかもしれませんね。
(2023、10、18)