ゲームのCМで、
「メメントモリ」
というのがあるようです。この「ラテン語」の言葉を知ったのは30代前半の頃だと思いますから、もう何十年前になりますね。
「死を思え」(人はいつか死ぬものである、ということを考えろ)
という意味。「メメント」が「思う・考える」で、「モリ」が「死」ですね。
「生きることは、死ぬこと」
みたいな感じですかね。あ、「葉隠」みたいだ。
たしか「Mr.Children」の曲にもあったのでは?・・・あったあった、
「花-Memento-Mori-」
これは「1996年」の曲ですね。
このアクセントは、「2語」に分けて
「メ/メント・モ\リ」
だと、ずっと思ってきました。ところがこのCMではアクセントが、
「メ/メント\モリ」
で、地名の
「夜の森(ヨ/ノ\モリ)<福島県>
「河内森(カ/ワチ\モリ)<大阪府>」
のようで「森」に聞こえるのです。でも、やっぱり正しくは、
「メ/メント・モ\リ」
だと思うのですがねえ・・・。
ちょうど今、読んでいた本、久坂部羊さんの『人はどう死ぬのか』(講談社現代新書)の中に、
「メメント・モリの効用」(192~193ページ)
という項目が出てきました。それによると、
「メメント・モリには、のもともと『我々は必ず死ぬのだから、今のうちに食べて飲んで、生を楽しめ』という意味があった」
のだそうです!そうだったのか!まあ、
「生と死は『ひとつながり』であるとともに『裏返し』でもある」
のですからね。
(2023、10、30)


