9159「『気分不良』のアクセント」

2023 . 10 . 13

9159

 

 

「体調不良」

のアクセントは、私などは2語に区切って

「タ/イチョー・フ/リョー」

ですが「NHK日本語発音アクセント新辞典」では、

(1)「タ/イチョーフ\リョー」(コンパウンドした中高アクセント)

(2)「タ/イチョー・フ/リョー」(2語)

の順番で、

「コンパウンドした中高アクセント」

が先に載っています。

「NHK日本語発音アクセント新辞典」には「体調不良」は載っていますが、

「体調良好」

は載っていませんでした。では、

「気分不良」

のアクセントは、

(1)「キ/ブンフ\リョー」(コンパウンドした中高アクセント)

(2)「キ\ブン・フ/リュー」(2語)

どっちでしょうか?これも「NHK日本語発音アクセント新辞典」には載っていません。

「ミヤネ屋」の澤口アナウンサーやアナウンス部の若手アナウンサーは、

(1)「キ/ブンフ\リョー」(コンパウンドした中高アクセント)

だったそうです。私は断然、

(2)「キ\ブン・フ/リュー」(2語)

です。このアクセントには「年代差」があるのでしょうか?

「〇〇不良」

という「四字熟語」的な「漢字4文字」では、

「成績不良」「整備不良」「天候不良」

などを思い付きますね。このうち私が「コンパウンド・中高アクセント」を認めてもいいなと思うのは、

「整備不良」「天候不良」

の2つかな。

つまり「四字熟語」的に「1つの言葉」と認められれば「コンパウンド・中高アクセント」で、あくまで「2字+2字」の「2つの語の合成」という意識が強ければ、コンパウンドせずに「2語に区切るアクセント」になるのでしょうね。

ということは、「1つの言葉になる途中の段階」であれば、両方のアクセントがあるということでしょうね。

あ、そうか。「体調不良」という「四字」の言葉はもう「1語」と認定されているので「コンパウンドを認めていると。そうすると、

「『気分不良』は『1語』として認定されていないので載っていない」

ので、当然「コンパウンド」はせずに、

(2)「キ\ブン・フ/リョー」

と「2語」に分けるべきでしょうね。

 

(2023、10、13)