先日、会社の食堂で食べたメニューに、「鶏肉の利休焼き」というのがありました。この、
「利休焼き」
というのはどういう焼き方なのか?知らなかったので調べてみたら、
「食材の表面に、練り胡麻を塗って焼く料理法」
だそうです。グーグル検索では(9月21日)
「利休焼き」=1万100件
出てきましたが、中には、
「利久焼き」という表記も。「休」ではなく「久」ですね。こちらも検索してみると、
「利久焼き」=1万100件
で、同じでした。トップに出て来た「献立四季報・春夏秋冬・味暦」というサイトの、
「利久焼きの語源、由来」
によると、
「材料に胡麻(ごま)をまぶしつけた焼き物や、仕上げに練り胡麻を塗ってあぶる料理の名称。安土桃山時代の茶人である千利休(1522~1591)が料理に胡麻をよく用いたことからついた名といわれ、『休』の字を忌み嫌って『久』が当てられる」
とありました。そうか「利久」は「利休」の忌み文字か。意味は同じなんだな。
そして、
「胡麻を使った料理を南部(なんぶ)という場合もあり、こちらは『南部せんべい』で知られる南部地方(南部氏の旧領地である岩手県と青森県にまたがる地域)が胡麻の産地であることから名がつけられている」
とのことでした。あ、「南部せんべい」が一面に胡麻がまぶしてあるのはそういうことだったのか!勉強になりました!胡麻は体にいいし、何よりおいしいですよね!
今回の「鶏肉の利休焼き」は、
「白胡麻」
でしたが、「南部せんべい」なんかは、
「黒胡麻」
ですね。どっちでもいいのかな。
…とここまで書いて、念のため「過去にこれに関して書いていないか」検索してみたら…
書いていました私、3年前に。
「令和ことば事情7504鯖の利休焼き」(2020年6月3日)
今回は「鶏肉」で、3年前は「鯖(サバ)」だったのね。
同じ料理法だわ。
でも今回は「利休」と「利久」の違いが分かって良かった!


