9月12日の日本テレビ「ZIP」で、男性アナウンサーが、
「気球で宇宙旅行をするということについて、教えていただいてもよろしいですか?」
と取材相手に聞いていたのに、違和感がありました。
なぜならば、そのアナウンサーは「気球で宇宙旅行」という商品を開発した会社の担当者に、取材許可を取った上で、「取材」に行ってるのです。もう「許可」は取っているし、向こうにとって取材は「ウエルカム状態」なのに、改めて、
「教えていただいてもよろしいですか?」
と「許可」を求める形。しかもバカ丁寧。同じ意味でも、もっとシンプルに、
「教えてください」
と「お願い」するほうが、すんなり聞けるのになあと思いました。
最近この、
「~していただいてもよろしいでしょうか」
「~してもらってもいいですか」
という言い方を、よく耳にするのですが、なんか好きになれません。形は丁寧で、
「相手に許可を求める」
ようでいて、その実、
「もう、やることは決まっていて慇懃無礼」
な感じで、
「イヤです」
とは言えないのが「イヤ」なんだなあ。実に「出来レース」っぽい。
丁寧過ぎる(へり下り過ぎる)のは、おかしいよ。
(2023、9、21)


