ふと思いました。
「どら猫」
とは言っても、
「どら犬」
とは言わない。「犬」は、
「のら犬」
ですね。「のらくろ」は「犬」、「ドラえもん」は「猫」。猫は、
「のら猫」
とも言いますが。
「どら」と「のら」はどう違うのか?
「どら」で思い出すのは「猫」以外では、
「どら息子」
ですね。
「どら娘」
はあまり聞かない・・・たまに聞くかな。
「のら息子」「のら娘」
は、全く聞きません。
「どら」は「のら」が強調された語という説もネットで見ましたが、そうかな?だとか。
「広辞苑」で「のら」「どら」を引くと、
*「のら」=(1)なまけること。なまけ者。のらくら。(2)放蕩すること。またその人
*「どら」放蕩・道楽。また、道楽者。のら。多く接頭語として用いる。
あ、そうか「どら」は、
「道楽」
が縮まって出来た言葉では!?だから「息子」に付くんだ!男性上位・長子相伝の男性社会において、
「道楽が出来るのは息子(男)だけ」
だったんですね!「道楽」して「のらりくらり」でしているから、「どら」と「のら」は近い言葉になっちゃったのかな。
ただ「のら犬」「のら猫」の「のら」は、「のらりくらり」の「のら」ではなく「野良」、つまり、
「その辺(野良)にいる、飼い主のいない犬や猫」
を指したのではないでしょうか?だから「野良息子」「野良娘」という言葉はないのではないでしょうか。その場合は、
「やどなし」
と言いますね。でもこれも「死語」かな?40年ぐらい前に(1978年)「世良公則とツイスト」の曲で、
「宿無し」
というのがあったな。
あと「放浪者」という意味では、
「バガボンド」
も同様の意味かな。
「どら猫」の「どら」は「のら」が強調されたのかもしれません。
「の」→「ど」
は、可能性ありますよね。
いやあ、普段何気なく使っている言葉も、掘り下げていくと、おもしろいですねえ。


