用語懇談会で長年ご一緒している関根さんから贈っていただきました。ありがとうございます!
「無礼語辞典」
これは面白い視点!ここに集めた言葉は「無礼」にあたるから、間違って使わないように注意しましょう、と。
でも読んでいくと、少し違和感が。というのは、ここに載っている言葉の大半は「自分」に対する「謙譲語」としては使えるのです。だから、その「謙譲表現」を「相手に対して使うのは失礼ですよ」ということなのですが、それは文脈によったりもするのですね。
「間違った使い方」と「言い換え」と「類義の間違い」は載っているのですが、「正しく自分に使った謙譲表現」が載ってないので、読んでいて「あれあれ?」と混乱する部分がありました。これは、なかなか区別が難しいし、書き表すのも難しい、読んで理解するのも難しいなあ…と感じました。それにしても、こんなにあるのか無礼語は!ボキャブラリーを増やすのには、いいかな。
それと提示の仕方としては、「五十音順」ではなく「敬語と謙譲語の間違い」「意味の取り違え」「上から目線」など「間違いの種類による分類」にした方が、わかりやすかったのではないでしょうか?
「枯れ木も山の賑わい」「老骨に鞭打って頑張る」など「謙遜」して自分が言うのはいいが、相手が自分に対して言うと「お前が言うな!」というものですからね。
そして最後の「目次」は「五十音順」にすると。いかがでしょうか?
(2023、8、21読了)


