9068「メタバースとエレベーター」

2023 . 8 . 7

9068

 

 

会社に着いて、報道局のフロアまでエレベーターに乗っているときに、ふと、思いつきました。

「この会社のビルって、同じ広さのフロアが何階か重なっているな。それぞれのフロアの人は、まあ、仕事のつながりで知っている人もいるけど、ほぼ同じフロアで完結するように割と広いフロアになっていて、他のフロアにはあまり行かない。つまり3階と4階、あるいは5階、6階はそれぞれ独立していて、あまり関連性を持っていないんだよね。

これってつまり、それぞれの階は、

『メタバース』

なんじゃないのか?そこを移動するのに『エレベーター』で移動するけど、メタバース間を移動するエレベーターのようなもの開発できたら、すごいんじゃないか?」

と、そう考えたんですね!

「ミヤネ屋」のフロアに着いて、若い男性AD君にその考えを話したら、

「よく、そんなことを思いつきますね!」

「え?普通。考えるだろ、エレベーターに乗ったら」

「考えませんよ!そんなの考えるの、道浦さんだけですよ」

「そうかなあ?」

「僕なんか、ただ暑いなあーって思うだけです!」

「そうやんか!暑いから、こんなこと、考えててしまうんやんか!」

 

(2023、8、7)

(追記)

去年(2022年)11月27日(日)付「日本経済新聞」の文化欄に、

「メタ・メタバース」

というタイトルのエッセイを、芥川賞作家の上田岳広さん(1979年兵庫県生まれ、早稲田大学卒)が書いていました。その中に、こんな記述が。

「メタバースの語源は『スノウ・クラッシュ』という小説に登場した仮想空間からきているそうで、『超越した』という意味を持つメタと、『宇宙』を意味するユニバースとを組み合わせた造語だ。つまり、現実空間を超越した仮想空間。」

そうだったんですね。勉強になりました。会社のフロアは、その1階・1階が、

「小宇宙」

であったのか。

え?なんで9か月もたった今頃って?

いや、机の上を片付けていたら、去年の新聞のスクラップが出て来たので…。

(2023、8、8)