あの「バービー人形」が、「リアル人間社会」にやって来た。それは持ち主が、バービー人形に影響を与えるようなことをしたから、バービーの足が「ベタ足」(バービーの足は、角度がハイヒールの形に、元々なっている)になり、脂肪のたるみの「セルライト」が出て来た!それを直す(治す)ために乗り込んできたのだ。バービー人形の販売会社「マテル社」を巻き込んでの大騒動、コミカルに描いているが、いろんな映画へのオマージュを含んでいて楽しい。
でも、主眼は「男社会」に対する「女性」の意見。現実の人間社会は全然「バービーランド」(女性の社会)とは違う「男社会」。「マテル社」の重役も男ばかり(町山智浩氏の「週刊文春」のコラムによると、実際のマテル社の重役は「半分が女性」らしいけど)。そう、「ジェンダー」に関する話なのだ。というか、「ジェンダー問題」は「人間の(女性の)生き方」に関する問題で、「女性の問題」ということは「男性の問題」なのである。
そういう深いことを考えさせる映画だが、日本で受けるのかというと、結構難しいのではないかな?でも、アメリカでは、大ヒットしているらしいけど。
久々にプログラムを買いました。900円。
主演のバービー役の女優は「マーゴット・ロビー」。名前を聞いたことはあったけど、よく知らなかった。ことし2月に見た「バビロン」にも出てたんだよね。もう「バービー人形そのもの」の容姿。オーストラリアの出身だとか。
「バービー」というのは愛称で、その本名は「バーバラ」というのは、初めて知りました。「ビル」が「ウィリアム」の愛称、「ハリー」が「ヘンリー」の愛称みたいなものか。
(2023、8、27鑑賞)


