6月14日、阪急百貨店のトイレで女性にスプレーのようなものを噴き付けた女が、翌日傷害容疑で逮捕されました。逮捕されたのは大阪市阿倍野区のアルバイト、
「山岸 操容疑者(33)」
です。調べに対し、
「トイレの順番を抜かされたので、スプレーをまいた」
と供述しているそうです。
この容疑者の名字の「山岸」の、
「岸」
の字体ですが、NHKと毎日放送は、「山」が「左横」に来た「表外字」(常用漢字ではない)「山厈」(これで1文字)
という字を使っていました。
読売テレビと関西テレビ、ABCは「常用漢字」の、
「岸」
にしていました。
同じ漢字なのに「字体が異なるもの」を、
「異体字」
と言います。似たようなものでは、
「峰」「峯」
「崎」「嵜」
がありますね。ともに、
「『山』の位置が『左横』か『上』かの違い」
ですね。
同じ字なのですから、こうなってくるともう、
「文字というより、ロゴマーク」
のようなものになってしまっていると思います。
犯罪の容疑者の名前ですが、それを報じても、
「読めなければ意味がない」
のではないでしょうか?(まあ、「ルビを振る」という手もありますが。)
私はこの字体は、初めて見ました。
(2023、7、4)


