7月3日の「ミヤネ屋」の放送の前にディレクターが、
「歌舞伎は『幕が開いた』は『あいた』か?『ひらいた』か?どちらで読めばいいでしょうか?」
と質問してきました。私は少し考えて、
「『あいた』で。」
と答えました。「芝居」は、
「幕開(あ)き」
と言いますしね。一般用語で「始まること」は、
「幕開(あ)け」
ですが、いずれにせよ「ひらく」ではなく「あく」ですね。
舞台の「幕」自体は、「歌舞伎」のように「和風」のものは、
「左右に開き」
ます。
「右から左」「左から右」「中央から左右へ(観音開き)」
という違いはあれど、
「左右=横の動き」
は変わりません。
それに対して、「西洋の音楽や演劇」などの幕は、
「上がる・下りる」
というように、
「上下=縦の動き」
になって、角度が「90度」違います。「上下」であれば、
「幕がひらく」
とも言うかもしれませんが、普通は、
「幕が上がる・下りる」
ですね。言葉によってその「幕の動き」を感じると、
「その舞台で演じられるもの(内容・コンテンツ)」
も、イメージできるかもしれませんよね。だから、
「比喩として、どちらの幕を使うのか」
ということも大切ですね。
(2023、7、11)


