「豹変」
という言葉があります。
「ひょうへん」
と読みますね。
この「豹」は「豹外字」ではなく「表外字」、つまり、
「常用漢字表に載っていない漢字」
です。で、「豹変」の「豹(ひょう)」は、
「音読み」
だと思いますが、そうすると「訓読み」は何でしょうか?
たとえば、動物の名前の漢字では、
「犬」→「音読み」=ケン 、「訓読み」=いぬ
「猫」→「音読み」=ビョウ、「訓読み」=ねこ
「猿」→「音読み」=エン 、「訓読み」=さる
などから考えると、実は「豹」を「ひょう」と読むのは、
「訓読み」
ではないか?と思ってしまいますね。でも「豹変」の「豹」は明らかに「音読み」ですよね。動物の「豹」も「音読み」なのでしょうか?
「ヒョー」
っと素早く動く「擬態語」が、この動物の名前になったのではないでしょうか?だから「音読み」なのでは?
こういうときは、久々登場のこれだな、『新潮日本語漢字辞典』!!
引いてみました。・・・やはり、
「音読み」
でした。「訓読み」はありません。でも、
「ヒョウ柄のシャツ」
などで、特に大阪では(?)「訓読み並み」になじんでいる「言葉」だとは思いますが、漢字は「常用漢字ではない」ということですね。
(2023、7、4)


