9039「スクラッチタイル(簾レンガ)」

2023 . 7 . 11

9039

ことしは「帝国ホテル」が建築されて「100年」なんだそうです。

先日、現在の帝国ホテルの中を通った時に、

「帝国ホテルアーケードは、今年で100歳」

と書かれていたのを見て、

「へえ、そうなんだ」

と思って調べてみたら、現在の建物ではなく、

「フランク・ロイド・ライト」

設計の初代のもの(「ライト館」)が建てられて「100年」だと。今、愛知県の明治村に残され保存されているそうですが、実はまだ見に行ったことはありません。一度見に行きたいです。

100年前と言うと、

「1923年」(大正12年)

あれ?だとすると、

「関東大震災」(9月1日)

のあった年じゃないですか!

初代・帝国ホテルは「関東大震災」の「前」にできたのか?「後」にできたのか?

それがなんと「当日」、つまり、

「9月1日に落成披露宴が行われた」

そうです。それで、大丈夫だったと。へえー。

ところで、現在の帝国ホテルにも「ライト館」の名残りがあります。それは、

「レンガ」

です。現在の帝国ホテルのレンガを見ると、

縦に筋模様が入っている」

んです。これは、

「スクラッチタイル(すだれ(簾)レンガ)」

と呼ばれる技法だそうです。

そして「帝国ホテル」のすぐ近く(同じ日比谷)に「1929年」と、帝国ホテルの「6年後」に建てられた、

「日比谷公会堂」

こちらのレンガも、帝国ホテルと同じ「筋模様」が入っていたのです!

当時、流行ったのですかね。

レンガの模様を見て、建物の建てられた年代を想像するのも楽しいですね。

(2023、7、10)