7月10日。7月上旬が早くも終わろうとしています。
きょうは九州では集中豪雨・・・各地で「猛暑日」を記録し、まさに、
「うだるような暑さ」
となりました。これを漢字で書くと、
「茹だるような暑さ」
です。つまり、
「うだる」=「茹だる」(自動詞)
です。「茹でる」は、
「うでる」「ゆでる」(他動詞)
両方読めますし、同じ意味です。
「YUDARU」
「 UDARU」
「ゆだる」から最初の「Y」が脱落しただけのものが「うだる」ですね。
でもどちらかと言うと、
「ゆでる」
のほうが現代語っぽくって、
「うでる」
は少し古いイメージがあります。一般的には、
「ゆで卵」
と言い、
「うで卵」
は、以前の「新明解国語辞典」でいうところの、
「老人語」
のような。でも「うだるような暑さ」は「うだる」だなあ。
「ゆだるような暑さ」
とも言えるはずですが、それはあまり耳にしない気がします。
「ゆでる」>「うでる」
なのに、
「ゆだるような」<「うだるような」
というイメージがあります。なぜでしょうか?
グーグル検索では(7月10日)
「うだるような暑さ」=33万9000件
「ゆだるような暑さ」= 794件
で、やはり圧倒的に、
「うだるような暑さ」
が使われていますね。
これは「うだるような暑さ」の「うだる」が、
「茹だる」=「ゆだる」
だということが、あまり意識されておらず、「暑さ」に関しては、
「『うだるような暑さ』という成句」
になってしまっているからではないでしょうか?
一方、漢字で表記する、
「茹だるような暑さ」= 2万9700件
でした。そこそこ使われていますが、「平仮名」の「うだるような暑さ」の、
「10分の1以下」
です。「茹」が「常用漢字ではない(表外字)」ことも影響しているでしょうね。
あ、7月7日が「二十四節季」の「小暑」だったので、もう、
「暑中お見舞い申し上げます」
と言っていいんですね。


